「東京ジャズメモリー」等の著者であるシュート・アローさんからご案内をいただき、「ジャズ喫茶マッチ箱の会」というイベントに行ってきました。

場所は吉祥寺のジャズ喫茶「meg」
久しぶりの吉祥寺。駅も何だか変わったような気がする。
megを訪れるのはもう何十年ぶりくらいになるだろう。
そもそもジャズ喫茶に足を運ぶことがなくなってしまってかなりの年月が経つ。
って、大体ジャズ喫茶がめっきり少なくなってしまったのだから、しょうがないよなあ。
店に入ると、往年の、いや現役でもあるジャズファンで思しき人々でほぼ満席。
店内は、昔よく来ていた頃とは、スピーカの配置ほか、かなり変わっていました。
現在の赤色を取り入れた室内の配色は、昔のmegの印象が未だに残っている私にはちょっと馴染みにくいという感じがしないでもありません。
しかし、流石に音は正にジャズそのもので素晴らしい。
普段イヤホンや小さなスピーカで聴くジャズとはまるで別物。
「これがジャズだ!」と言わんばかりの迫力で響きます。
主催のシュート・アローさんは、筋金入りのマッチコレクター。
ジャズ喫茶の様々なマッチをスクリーンに映して、それにまつわるうんちくやエピソードを語り、さらには関連する曲をかけたりしながら、進行しました。
以下、イベントのほんの一部を紹介させていただきます。

↑DIG・・・ロールキャベツで有名な「アカシア」の3階にあった老舗のジャズ喫茶。
1961年開業。うーむ、そんな昔にオープンしたのでしたか。1983年1月に閉店したようです。
さて、上のDIGのマッチ、一見、私の持っているものと同じように見えるが、実は違うのでした。
答えは下の写真で分かります。

なるほど、最初に紹介されたマッチ(右側)は初期のものであり、その後に変更されたマッチ(左側)はロゴデザインが少し違うのです。
変更されたマッチ(左側)が私の見慣れたデザインでもあります。
変更されたマッチのデザインは、イラストレーターの和田誠さんのデザインによるものとのことです。
比べて見ると、やはり変更されたものは、モダンで洗練されていて、シャープな印象ですね。
店名「DIG」はマイルスのアルバム「DIG」に由来するものでもあります。
それでは、聴いてみましょう↓

DIGと来れば、姉妹店DUGですね。
1975年頃のDUG店内↓ 賑わっていますね。

このイベントの行われたジャズ喫茶「meg」は1968年開業。
当初のマッチはこんなだったんですね↓ 知りませんでした。レトロ感が漂います。

で、megも下のようなマッチ箱の時代を経て・・・、現在はどうなのでしょう?
残念なことに、「無い」とのことでした。
まあ、ジャズ喫茶に限らず、マッチ箱を置いている喫茶店というのも今は数少なくなってしまっていますね。


現在営業中のジャズ喫茶も紹介されました↓
渋谷から中野新橋に移転したジニアス

橋の下(赤坂見附)

ナルシス(新宿)。私は、うむ、新宿なのに、行ったことがない。
これは行かんといかん、かな。

八王子は新規オープンのジャズ喫茶が増えているそうです↓

以下、私は行ったことはあるけれど、今はない店のマッチです。初めて見た、初期の頃の、実にレトロなマッチ↓


最後は、参加者の方がご自慢のマッチが披露され、2時間以上にわたるイベントは終了しました。
当時の懐かしいジャズ喫茶やマッチ箱のお話を聴けて、楽しい時間を過ごさせていただきました。
第2回ジャズ喫茶マッチ箱の会は、来年2月か3月にも開催されるそうです。
興味のある方は参加されると面白いと思います。
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